book-365のブログ

読んだ本の感想

「佐久間宣行のずるい仕事術」を読んで

佐久間宣行のずるい仕事術 | 佐久間 宣行 |本 | 通販 - Amazon.co.jp


ハウツー本構成につき、やり方の後に要約があり、大事なところはご丁寧にマーカーが引かれている


しかし、内容はとても厚く、共感できる部分がたくさんあった
ささーっと読めるし、佐久間さんとはこういう人と、いろんな人のインタビューも差し込まれている


簡易な本ですが、実はやっぱり作りこまれている


でも、こんな風に仕事ができるかって言ったら、できない人のほうが多いだろうな


だって、人望、謙虚、はその人の性格ですもの

「田辺聖子 十八歳の日の記録」を読んで

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戦時下で、多感な時期を過ごした田辺聖子の日々の記録


日本のプロパガンダがどんなものであったかわかる点からも日記にとどまらず、資料として重要なものだと思った


勉学は平和なときに思いっきりしたい、という素直な気持ちに胸を打たれた
作家になる、という夢のために、人格形成と、書く練習を欠かさない
先生や友人に感想を聞き、意見をしっかり受け止めている
まっすぐな性格が読み手に伝わってくる
多感な時期を戦時下で過ごしているけれど、情熱や熱い想いは、カーテンから漏れる光のようにとめどなくこちらを照らす


日記、というとても私的な書物だが、日本人ならば、読んでおきたい1冊
読めるように発刊してくださってありがとう

「楽しむ英語」を読んで

楽しむ英語 (中公新書 393) | 中村 保男 |本 | 通販 | Amazon


もしかすると、絶版で、手に入らないのかもしれない
中古本に、とても、高い値段がついている・・・


昭和50年初版、私の本は昭和57年版


とても安く買えて、幸運だったのかもしれない


なぜなら、内容がとてもよかったから


印刷のせいで読みにくいかもと感じるが、文章は平易で、わかりやすい
そして、例文が多く掲載されており、風化していない表現や語彙がゴロゴロ
英語を勉強している人には、大変楽しめる1冊

「親鸞聖人を学ぶ」を読んで

親鸞聖人を学ぶ | 伊藤 健太郎, 仙波 芳一 |本 | 通販 - Amazon.co.jp


仏教について、知らないことが多かった


「利他とは」系の本を読むと、必ず出てくる仏教の教えを、しっかり理解したくて手に取った本


親鸞聖人の一生と仏教(浄土真宗)についての概要がわかったと同時に、疑問点がいくつかわいてきた


浄土真宗では、お墓参りを重要視しないのだろうか?
先祖参りの大切さを説く人々が多いのは、なぜだろう?
宗派が違うのか?


インド起源の宗教が、日本でかくも浸透し、受け継がれているのはなぜ?
現在のインドではヒンズー教がメイン宗教で、なぜ、ヒンズー教は日本に浸透しないの?


とはいえ、すんなり入ってくる教えが多かった
キリスト教プロテスタント系の大学で、キリスト教概論を学んでいた時は、???と違和感ばかりだったのに


仏教は、自分にとても合う気がした


これからも考えて生きていく

「同志少女よ、敵を撃て」を読んで

同志少女よ、敵を撃て | 逢坂 冬馬 |本 | 通販 - Amazon.co.jp


今、読まず、いつ読むの?というくらいタイムリーな小説
こういった小説は、一生涯を語らず、この後は読者の想像にお任せします、という本が多数だが、狙撃手引退後も語られていてよかった
そして、男性が書いているとは思えないほど女性の心理をよく理解している
作者さんは、史実やジェンダーについてたくさん勉強したんだろう


重たい内容だが、軽妙に感じる点も多かった


そして、テレビやネットニュースでは・・・今の状況ととても重なる


読み応えのある1冊につき、一気に読める時間を作ることをお勧めします